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温い寒い寒い温い…みたいなのは老体に堪えるのだ [新譜]

あ、そう言えばさぁ、
1月11日のエントリーに書いたRUSH“2112”40周年盤のオマケDVDの件。
僕はTerry Brownのお姿を初めて拝見した訳ですが、
これが個人的に思い描いてたイメージそのもの過ぎてちょっと笑っちゃったのです。
聡明で寛大な紳士、しかし己の興味の向く部分については病的なまでの拘りと執着。
この人とRUSHの相性が抜群だったのは、これは当然にして必然だったんだなぁ。

-などという導入から全く繋がりのない本文へ。いつものことではありますが。



Can't Go Home / UNRULY CHILD / 2017
キャント・ゴー・ホーム

キャント・ゴー・ホーム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: CD


コレちょっと凄ぇな、と感嘆いたしました。

前作“Worlds Collide”(2010)も良いアルバムではありましたが
Marcie Freeを復帰させるに当たって些かおっかなびっくり、
探り探り作られた感がありました。
具体的には各楽曲のベクトルにややバラつきがあって
これは手練れた職業ミュージシャンにはありがちなことなのかも知れませんが
どんな聴き手にも対応出来ちゃう小器用さみたいなものが
裏目に出た結果だろうと思います。

-然るに。
今作は被写界深度無しで元々バンドが標榜したスタイルにのみ
1mm.の狂いもなくフォーカスして来ました。
ここまでガチガチにピントを合わせられる作曲やアレンジ、
そして演奏技術はもはや名人芸の域にあるものと考えます。
余りに隙がなさ過ぎて逆にちょっと窮屈さを感じることすらありますが
これは聴き手が望んだことでもありますから、まぁ仕方がないわねぇ。



Frontiers Musicはこの新譜から既に4曲のサンプルをアップしていますが
全編で凝りに凝った重層コーラスが印象的なコレを貼ってみます。



恐らく、割とサラッとライブでも再現されてしまうことが予想され、
しかしそれにしてもMarcie Freeはホント歌上手ぇな。
あんまり年齢のことを言ってはアレですが
還暦はとうに過ぎてますからね、この人。

巷間、本作は相当良い評価を得ると思います。あわよくば売れて欲しいです。
このバンドが来日、なんてことになったら僕はちょっと見てみたい。
チッタ一晩くらいなら余裕で埋まる気がするんですが、どうなんでしょうね。

そして蛇足ながら。
当方'12年9月13日のエントリーを関連として挙げておきます。

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今年は初っ端から良いアルバムが多くて嬉しい [新譜]

いつの間にやらSYRON VANESの新譜が出ていました。
過去にEBONY RECORDS絡みのエントリーで名前を挙げ('12年3月8日)、
更には前作のPVを貼り('13年7月26日エントリー)…
実は僕、このバンドのことが結構好きなのかも知れません。

えっ!今作は国内盤が出てるの!?
「サイロン・ヴァンズ」ってカタカナ表記は
宇宙空母ギャラクティカの敵役(因みにこれの綴りは“Cylon”ね)が
スニーカー屋をやっているみたいで
なんかちょっとカッコ悪いですね(勿論いつもの嫌味ですよw)。



間違いなく前作の延長線上にあって、とても良くできたアルバムです。
途中活動休止期間があったものの'80年代初頭からやっているバンドなので
主要メンバー(ボーカルとギターの2人)はいい加減おっさんの筈なのに
アウトプットは完全に今どきのメタルサウンド。
ノスタルジーには全く浸れませんが、逆にこの溌剌たる現役感は新鮮で好感度高し。
往時のB級感は皆無で、実に堂々たるメタルアルバムです。

Chaos from a Distance / SYRON VANES / 2017
Chaos From A Distance

Chaos From A Distance

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bickee Music
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: CD


しかし文句ナシにお薦めか?と問われればそこまでではないというのがなんとも。
凄くいいバンドなんだけれど、今の我が国においてはあんまり受けないでしょうねぇ。



-もう1枚、

La Fabbrica delle Nuvole / MAXOPHONE / 2017
maxolfdn.jpg


前回書いた通りまずは'13年チッタのライブを聴き直したのです。
リズムがややモタつく場面が散見(聴)され、
些かもどかしい気分になる演奏でしたが
管の不在をきちんとカバーしたSergio Lattuada(キーボード)と
昔日に劣らぬ歌声を披露したAlbert Ravasini(ボーカル / ギター)の
オリジナルメンバー2人は良かったです。

で、本作を録音したメンバーはこの公演で来日した面子と全く同じであります。

-と、中身の話に移る前にまずはジャケットについて。
これさぁ、これ100点満点中150点ってくらいに素晴らしいよねぇ。
僕のような者が想う、ユーロロックに対する憧憬とか郷愁といったものを
見事に具現化したようなアートワークで。
'75年1stアルバムのジャケットを踏襲した配色も嬉しいところで、
やっぱりこういう所にもきちんと心を砕いてモノを作るバンドってのは
信用に値すると思うのですよ。

実に42年振りとなる2ndアルバムは上記来日から数えても4年を経てのリリースです。
スタジオ録音なのでリズムがヨレる心配も無く、その辺安心して聴けます。
やはり生の管楽器が鳴らない点は大きく、
アンサンブルもフォーリズムを基本に(+一部バイオリン…これはドラムと兼任)
構成されていますから楽曲そのものの向かうベクトルにも当然影響が出ていますね。
ズバリ、AOR成分が幾らか増した印象です。
もともとポップミュージックの素養を持ったバンドでありましたから
聴いていてそれ程の違和感はありません。
一方では往時のジャズロック的プログレスタイルもきっちりこなしていますし、
Albert Ravasiniのボーカルも相変わらず良い。
これをして「老成した」と言うのが多分正解なのでしょう。
有り無しでジャッジするなら断然アリです。

-但し。
前作から空いた42年の空白を思い遣る態度が聴き手側に求められるというのも
また間違いのない事実でありまして、
こっちも大人にならないといけないってのは
僕のような永遠の厨二病にとって少しのストレスを強いるものであります。

…えーと。
うん、それでもね、これは紛うかたなきMAXOPHONEの新譜で
それに相応しい音楽が聴けるアルバムだと思います。
このバンドは1stアルバムが奇跡的に素晴らし過ぎたので
どうしてもハードルが高くなっちゃうのですが、
奇跡と比較するってのもせんかたない話だよなぁ、と、
僕はそう考えることにしました。ちょっとだけ大人の態度です(笑)。

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いい歳したおっさんの部屋に新しいゲーム機 [音楽雑記]

しかしそれでもなお、
コントローラーだけは絶対XBOX ONEの方が優れていると思うのだ。
しかも僕んちのはエリートコントローラーだ(ちょっと自慢)。



えー、今日は新譜の話から。
こりゃ意外な展開をしたもので、僕は結構驚きました。

Subterranea Original Motion Picture Soundtrack / Michael Holmes / 2017
micholmost.jpg


IQのギタリスト、Michael Holmesの手による劇伴音楽集。
この米国映画はIQが'97年にリリースした2枚組の大作“Subterranea”に
着想を得て制作されたものだそうで、Peter Nicholls(ご存知IQの歌い手)の名前が
ストーリーライターとしてちゃんとクレジットされています。
去年の秋口に米英の一部地域で先行上映されたようですが、
その後の拡大上映は未だ叶っていないみたいです。



うん、アレだ、非常に地味臭ぇなこりゃ(笑)。
無論我が国での上映など望むべくもなさそうです。
よしや公開されたとして、僕コレ観に行くかしら?という疑問もありますが。

…サウンドトラックの話をしましょう。
基本正統派の劇伴なので2分程度の短い曲がアルバムの大半を占めています。
これ即ち長尺曲をじわりじわりと盛り上げていく
IQ得意のスタイルとはかなり趣を異にするということです。
しかし合間に混じる少し長め(3~5分)の曲は実にMichael Holmesらしい感じで、
インストゥルメンタルであることも相俟って
THE LENS('12年6月12日エントリー)にちょっと近い印象を受けました。
終盤に11分26秒というのが1曲ありますが、
やはり淡々としていて出しゃばったところは皆無です。

更に本作最後に収録された“In This Wilderness”は
唯一のボーカル曲でPeter Nichollsが歌っています。
しかしこれもサントラとしての一連の流れから浮いてしまうようなことはなく、
多分映画のエンドロールで流れるのでしょうね。
凄く相応しい曲だと思いました。

総体としてIQ云々で聴くと些か詰まらないかも知れませんが、
THE LENSが好きならこれも充分イケると思います。
これはねぇ、当たり前ながら完全にMichael Holmesの世界観ですよ。
ギター演奏が少なくて、それが唯一残念なところではありますけれど。



後はMAXOPHONEの、42年振りの新譜(!)について書きたいと思っていたのですが
これは作文にもうちょっと時間が要りそうです。
クラブチッタのオフィシャルブート('13)をちゃんと聴き直さないと
どうにも話を進められない気がするのです。
で、そういうこと言ってるうちに面倒臭くなっちゃういつものパターン(苦笑)。



そんな訳で(?)昨日ずっと聴いていたのは



特段理由はないのですが、なんか急に思い出して聴きたくなったのです。
この頃はまだ普通のスピードメタルを装っている感じですが、
そこここで噴出する一種異様な雰囲気が堪りませんな。

CELTIC FROSTが出てくるまで僕にとってのスイスと言えば
ウィリアム・テルとハイジというベタなアレしかなくて
(後はせいぜいPatrick Morazが確かスイスの人だったっけ?的な)、
H.R.Gigerがスイス人だと知ったのも
このバンドのアルバムジャケットに採用されたのが切っ掛けでしたな。
なんでこんなマニアックなバンドがGigerなんて大家の絵を使えるのか?
とよくよく調べてみたら、え!そうだったの!?という。

これこそがメタルミュージックの極北だろうと思います。
そこから先は何処にも行けないドン詰まりのサウンド。
よくもまぁこんな恐ろしい音楽を思いついたものです。
まぁあんまりしょっちゅう聴きたいものではないけれど、
ふとした瞬間に何故か思い出すんですよね、不思議なことに。
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ワーテルローとウォータールーが同じだと知ったのは、UKを聴いたから [音楽雑記]

決してABBAじゃないっつーの。



えーと、やっぱりもうちょっとだけ書き足します。

Chasing the Dragon / JOHN WETTON / 1995
チェイシング・ザ・ドラゴン(紙ジャケット仕様)

チェイシング・ザ・ドラゴン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2010/12/15
  • メディア: CD


昨日の昼間、移動中にコレ聴いていたらなんか急にこみ上げてきちゃったので。



そのものズバリの音源が無かったので参考にこれを貼っときます。
この映像はSteve Hackettの“Tokyo Tapes”('98)に収録された演奏で、
これはこれでSteve Hackettのギターが非常に素晴らしい。

-で、本作冒頭でもこのアコースティック版の原型が演奏されているのですが
その間奏部で早くも
「 ンばんワぁ キミたちサイコだよぅ!」が炸裂するのです。
僕はそれ聴いて ぐぬぬ…泣くもんか!ってなっちゃった訳です(笑)。
UKでの初来日以降、John Wettonと日本のファンを結びつける
この特別なコミュニケーションは、外国人には決して分かるまい。

しかしなにしろ、全く出し惜しみしない人でした。
僕は何度かJohn Wettonをナマでみていますが
このMCと歓声のコールアンドレスポンスは必ずやったもんな。
ステージも客席も一様に盛り上がる、物凄く幸せな瞬間だったよねぇ…。

ちょっとインチキ臭いヤツを含めて
この頃のJohn Wettonのライブ盤ってのが色々出ていますが、
選曲や音質面等に鑑みるとまずはこれだけ聴いときゃ間違いないと思います。
まだ大病を患う前の、溌剌として張りのある声が存分に堪能出来ます。



はいっ、では話題をガラっと変えましょう。

Back in Action Again / CLIMB
Back in Action Again

Back in Action Again

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Essential Media Afw
  • 発売日: 2016/04/25
  • メディア: CD


んんっ!なんぞコレは?
去年の秋頃ESSENTIAL MEDIA GROUPなる良く分からんところから
“Take a Chance”('88)がCD-Rで再発されまして、
えー、アールかよぉ…と文句垂れつつ結局買ったのですが
本作も同じ会社から、CD-Rフォーマットで春にリリースですと。

'90年頃に録音されたもののお蔵入りした2ndアルバムだそうで、
うーん、これはどうなんだぇ!?
“Take a Chance”は客演が物凄く豪華なので聴きどころも多く、
産業ロックとしてしっかりした完成度を誇るアルバムでしたが。

ちょっと調べてみたところオリジナル半分、
他人(Michael BoltonやらSteve Dorffやら)の書いた曲半分で
演奏陣として名前の挙がっている人達も余り馴染みのない感じ。
ギターのEddie Martinezってのはどっかで聞いた名前だけど誰だっけ?
と思ってこれも調べてみたら



これでした。ははは、こりゃアリだわねぇ。

しかしだからといってこのアルバムは必要か?
買ったところで僕はちゃんと聴くのか?
という疑問は拭えず、んー、こりゃどうしたもんかねぇ。

最近我が国のテレビでちょくちょく見掛けるWarren Cromartieですが、
やっぱりもうドラムは叩かないんですかね?ちょっとだけ勿体ないですね。
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四十肩にはならねども [故人を悼む]

か た が イ テ ェ ! …これが噂の五十肩ってヤツか。
どうやら既に慢性期に入ったようで、中途半端な鈍痛が非常にイラつくのだ。
利き手のほうの肩だけってのがこれまた微妙で、
あーもう、なんかこう、なんとかならんもんかねコレは。
しかし歳をとるってのはこういうことなんだよなぁ、と
ちょっとしみじみしたりもして。





うひょ~、こりゃモロにTony Martinが歌ってた頃のSABBATHを彷彿とさせるじゃないか!
っつってほくそ笑んだのはつい最近、去年終わりことでしたが…。



このバンドに劇的な要素を持ち込んだのは勿論Ronnie James Dioその人ですが、
控え目に主張する鍵盤も必要欠くべからざる要素であったと小さな声で断言しておきます。



このショボ面子(失礼)でBLACK SABBATHの看板をキープ出来たのも
9分9厘Tony Iommiがその役割を担った訳ですが、
残りの1厘はGeoff Nichollsのお陰であったと思うんですよ僕は。



Tony Iommiプロデュースによる本作のリリースは'77年。
丁度40年前のことになります。
その後SABBATH関連以外の仕事は殆ど記録されておらず、
非常に忠誠心の高い人だったんではないですかねぇ。



これの作曲を手伝ったというのがせいぜいで
(実際に鍵盤を弾いてるのはDon Aireyだし)、
上掲QUARTZデビュー作のレコーディングセッションには
Brian Mayが参加していた(レコードには未収録)という事実もあって、
なかなかに付き合いの狭い感じは非常に親近感の湧くところです。

Geoff Nicholls。2017年1月28日、肺がんによって68歳で死去。
-合掌。



John Wettonについては…僕が書かんでも他でみんな書くでしょ。
勿論僕にとっても非常に思い入れの深いミュージシャンではありますが、
長々と作文したところで僕らしい切り口にはならない気がするのです。



“Rock Puzzle”('79)のリリース後、
Andre BalzerやChristian Beyaの脱退によりバンド崩壊に陥ったATOLLの残党が
John Wettonとセッションしたのは'80年頃のことだったようです。
まぁこれ、見事にASIAのプロトタイプであります。
もっとまんまの“Here Comes the Feeling”と他1曲、
計3曲のデモが“Rock Puzzle”の再発盤にボーナスとして収録されています。

元々はATOLL側がバンド建て直しのために仏ツアー中だったUKのWettonに
次作のプロデュースを依頼したってことらしいのですが、
結果としてその次作がリリースされることはなくそのままバンド解散、
一方のJohn Wettonはこのセッションで得たアイディアをASIAに持ち込んで
空前の成功を収めることになったという訳です。

まぁなんつうか…ほら、やっぱり微妙な話になっちゃった(苦笑)。
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