So-net無料ブログ作成

早く涼しくなんないかなぁ [泡沫盤]

ここ数日、'80年代半ば頃までの英国製産業ロックを
取っ替え引っ替え聴いておりました。
大西洋を挟んでも、やっぱりBON JOVIの登場前後でなんらかの線引きが
できるのは間違いなさそうです。
しかしこの辺のヤツは僕なんかより
よっぽどマニアックに聴いている人がいらっしゃるでしょうから
どなたか詳らかに記述してくれないかという他力本願。

で、そんな中頭抜けて印象的だったのは

Grand Prix (The First Album) / GRAND PRIX / 1980
Grand Prix

Grand Prix

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rock Candy
  • 発売日: 2009/10/26
  • メディア: CD


我が家にあったCDは'00年にZoom Clubが再発した盤でしたが、
今回聴いてあまりに良かったので'09年のROCK CANDY盤をすぐさまポチったという。
そして3枚目の“Samurai”('83)ではなくこれを選ぶ辺りの偏屈さ(笑)。

バンドのデビュー作でありながら演奏や出音の安定感、各楽曲の完成度は異常に高く
実にプロフェッショナルで玄人好みのアルバムだと思います。
逆に弾けるようなフレッシュさみたいなものはあんまり感じません。
これをして「地味」と一言で切って捨てることもできますが
僕はこういう、AOR的な中庸さも産業ロックの重要な一側面であると考えます。
で、そういうアウトプットを当然のようにやってのける
バンドのミュージシャンシップは相当高いレベルにあって、
なんというか、色々と「巧い」んですよね、この人達。

加えて本作にはストリングスアレンジにRay Russellという
些か意外な名前がクレジットがされておりまして、
これがまた凄くいい仕事をしているのです。



ズバリ、名曲ですよ。
これ、無理やりメタルの範疇で括らずに
もうちょっと違う軸で評価したらいいと思うんですよ。
まぁ、その後のメンバーの活動歴も含めてなかなか難しいとは思いつつ。

主な動向をざっくり記すと
本作のみで脱退した歌い手、Bernie Shawは
PRAYING MANTIS絡みでごにょごにょした後URIAH HEEPへ。
後任のRobin McAuleyは後年、Michael Schenkerと組んで有名になりました。
この人の気張った時のダミ声が、僕はちょっと苦手です。

残る演奏陣は全3枚のディスコグラフィにおいて不動でした。
メインソングライターの一人、鍵盤弾きのPhil Lanzonはバンド解散後も
Robin McAuleyを含むメンツでの活動継続を模索したようですが…
夢破れて(?)URIAH HEEPへ加入後、Bernie Shawをリクルートしたのは
間違いなくこの人でしょうね。
因みに両名とも現在に至るまで現役で活動中です。
僕は'80年代以降のHEEPを殆ど聴いていないのでここでは何も書けませんが。

我が国でGRAND PRIXといえばどうしても“Samurai”の話題に終始しがちなところ、
捻くれ者が無理繰り別のアルバムを推してみたかったという話です。
更に白状しておきますと、
僕はRay Russellのジャズはほぼ全く聴いたことありません。
そこそこちゃんと聴いたのはせいぜいRMSくらいで、
ROCK WORKSHOPも一回聴いて
良く分からん、っつって放り投げた記憶が(苦笑)。
結局、Gary MooreがRay RussellとMo Fosterの共作曲である“So Far Away”を
ライブでとりあげたのでその頃('84年辺り)上っ面をちょっと齧っただけなのです。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

あっという間に8月も終わりですねぇ [音楽雑記]

宣言通り早朝散歩を頑張ったらバッチリ腰を痛めました。
なんともはや、いかにも運動不足なオヤジにありがちなアレをナニして
僕の盆休みは終わりを告げたのです。

あ、あとゴジラ観ました。
あれって鑑賞後になんか小難しいことをそれらしく語らないといけないの?
ただ単に面白かっただけじゃ駄目なのかしら?
映画館に観にきていた子供達はとても満足気でしたが
多分彼らは難しいことなんかなんも考えてなくて、
でもきっと凄く面白かったんだと思うんです。
そういう単純なことでいいんじゃないかなぁ、と強く感じる僕。
エヴァの新劇場版以降、庵野は純粋なエンタテインメントに
近づこうともがいているような気がするので
なんかいちいち語られちゃうのも気の毒なんじゃないかと。

えーと、勿論盤屋も行きました。それなりに枚数いったんじゃないですかね。
メタル中古ではカウンタックと脚とレーザー銃のジャケットでお馴染み(?)、
STREETFIGHTERの“Sgoot You Down”('84)とか
結構渋いタイトルがそこそこ安価で手に入ったので嬉しかったです。
しかし、その辺のヤツについてはあんまり書くこと思いつかないかなぁ。



一方プログレ新譜では印象的な2枚組大作が立て続けに出ています。

Hawaii / AISLES / 2016

aisles.jpg


Passioni Postmoderne di un Musicista Errante / DORACOR /2016

doracor.jpg

前者はチリ産、4作目のアルバムだそうです。
南米プログレバンドの常として、優れた演奏技巧を
バンバン前面に押し出してくる辺りちょっとハナにつきますが
フュージョンスタイルからベタなシンフォまで、
シームレスに繋げて楽曲を構成するさまは大変に見事であります。



実にプログレらしいプログレだと思います。
然るに、余り古臭さを感じないのがこの人達の良いところではないでしょうか。
ポストロックっぽいリズムや多弦ベース(のB弦)、今っぽい歪み方のギターなど
サウンド面のアウトプットがそう感じさせるのでしょう。

集中して最期まで一気に聴ける、まさに力作と呼ぶに相応しいアルバム。



後者はイタリアの鍵盤奏者、Corrado Sardellaを中心としたプロジェクトバンド。
なんだかんだ、もう20年くらいやってるベテランであります。
こっちはまた笑っちゃうくらいに典型的なシンフォニックロックで
なんの意外性もありませんが、
恐ろしい程に高品質な楽曲が次々に繰り出されるので
半ば呆気にとられつつ、ぽか~んとしているうちに聴き終わってしまいます。



いわゆる産業ロックやAOR的な分かりやすさを厭わず、
ただひたすら良いメロディに拘る姿勢やよし。
これも力の籠ったアルバムで、聴き応えは充分だと言えましょう。



-蛇足。「産業ロック」って書いたらふと思い出したので。
近所のTOWER RECORDSにて、あんまりにも買うもんが無かったので
無理やりJOURNEYのベスト盤(あ、これも2枚組だ)買ったらば
これが散歩のBGMとして非常に優秀だったというお話で…
まぁそれがどうしたって感じではあります。
当然の如く当時は馬鹿にしてろくろく聴いちゃいなかった僕ですが、
いやはや物凄く良くできた曲ばかりでびっくりしました。
コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

爺に近い年齢になっても早起きは苦手 [音楽雑記]

先日、早朝散歩の後に初めて経口補水液ってのを飲んでみたのですが
やっぱりそんなに美味いもんではありませんねぇ。



昨夜CD棚から引っ張り出した1枚は

夢の報酬 / PAGEANT / 1989
夢の報酬(紙ジャケット仕様)

夢の報酬(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2013/10/09
  • メディア: CD


たかみひろしが仕掛け、ヌメロウエノが継いだ(?)
'80年代における我が国のプログレムーブメント、
その終わりを告げたのが他ならぬ本作であると僕は考えます。
なので、これは聴いていると少しく感傷的な気分になっちゃいますな。

中島一晃の不在、永井博子(大木理紗)の意地、宮武和広のおせっかい…
楽曲の隙間に見え隠れするそうした心模様こそが
本作を支配する寂寞感の正体である、
というのはちょっと妄想が過ぎますかしらねぇ。

バンドとして時代を生き抜くのか、それとも最期を受け入れるのか-
という逡巡がアルバム全体のベクトルをやや曖昧なものにしていますが
各楽曲の完成度は、実は驚くほど高いです。
しかし「まだやれる!」と「もうダメだ…」の間を揺れ動いているうちに
周辺の仲間達(バンド)は次々解散してしまって、
もはや自分達だけではどうにもならない事態になってしまっている。
そうした状況に対する困惑、憤り、諦めが出音に顕われていて、
それが実に美しいんだよね。
当人達は堪ったもんじゃなかったでしょうけれど。

で、本作の4曲目には「ラピス・ラズリ幻想」という
日本プログレ史上に燦然と輝く名曲が収録されています。
僕はこれ、永井が時代に突きつけた呪詛と
自らを含めたバンド達への鎮魂だったのではないかと思っています。
加えてこの曲は中島がいた頃のPAGEANTに近いスタイルで書かれており、
それも僕のおセンチな心持ちに拍車をかける一因であります。

その後、'90年代に入ってからもポツポツと幾つかのバンド達が
日本のプログレの灯を絶やさぬようにと登場しましたが、
どれもこれも悉く僕の心の琴線を震わすことはありませんでした。
まぁプロデューサーの趣味性がバンドの主体性を上回ってしまうと
概ね碌なことにはならんよね、と、努めて控え目に書き添えておきます。

んー、なんか物足りない感は否めず。でも、今日はこれで終わりじゃ。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

月並みですが、暑いですねぇ [音楽雑記]

セブンイレブンのチーズインスナックが凄く美味いので困ります。
こんなんばっかり食ってるからぶくぶくぶくぶく太るんだよなぁ。



今日のエントリーはホントの雑談から。

相変わらず唐突に
THIN LIZZYの“Live and Dangerous”('78)が無性に聴きたくなりまして。
これと、UFOの“Strangers in the Night”('79)は
パンク、ニューウェイブの嵐が吹き荒れた当時にあって
ハードロックの底力を示した傑作ライブであると思います。

で、ですね。
ライブアルバムを聴いていると、僕は高校時分の同級生のことを思い出します。
彼とは特段仲が良い訳でもなく普段殆ど会話することもありませんでしたが
何かの折にその同級生が
俺はライブアルバムってヤツが大嫌いなんだ!
と声高に主張したのです。

色々と理由を言っていたように思いますが、要するに
・キチンとスタジオで録音された楽曲は絶対に生演奏より優れている
・歓声などのアンビエンス音は単なるノイズである
という趣旨で、概ねコイツ バカと思いつつも
まぁそれはそれで面白い考え方ではあるなぁ、と。

翻って、じゃあライブアルバムの魅力ってなんだろう?
ということを考える切っ掛けになった発言でありましたから
今も非常に印象に残っています。

え、その場で反論?
しないよそんなの面倒臭い(笑)。
とある有名なゲーム脚本家曰く
中高生時代、教室の真ん中でワイワイ盛り上がっている連中を
遠巻きにニヤニヤと(羨望と侮蔑をもって)眺めていたのが我々である、と。
もう、図星過ぎて、ねぇ(苦笑)。



ってな枕を置いてからの…

Live at the Slaughterhouse / ONSLAUGHT / 2016
Live At The Slaughterh

Live At The Slaughterh

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Afm
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: CD


2月の終わりには出ていたとのことで、知らなかった僕も僕ですが、
これ、国内盤の配給がないのね。なんか…そうなんだぁ、って感じ。

ちょっと前(とは言ってももう7年前か)に“Live Damnation”('09)が
出ているものの、あれはフェスティバル用の短縮セットで
ちょっと物足りなかったんですよね。
今回はDVDもちゃんと別ディスク
(“Live Damnation”はCDとDVDの両面ディスクでした)だし、
中身もちゃんとフルセットのライブ映像なのでこの点でも文句なしです。

…て、アレ?貼り付けるプロモ映像がない!?AFM RECORDSもヤル気ねぇなぁ。

まぁこれ、全編馬鹿馬鹿しいほどの迫力で突貫する快作であります。
この人達は演奏や楽曲のリアレンジなど、様々な点でとてもライブが巧い。
こういうのを聴いちゃうと、ライブ盤がスタジオ盤より劣るという意見には
やっぱり賛同できませんわなぁ。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽