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黒い抒情派 [泡沫盤]

去年の秋口でしたか、
キング レコードがCOMBATレーベルのタイトルを紙ジャケで再発しました。
やる気のない装丁に普通の(ハイ マテリアルではない)CDを
突っ込んでお値段¥2,700-…そりゃあ、売れっこないって。

そんな大失敗企画ではありましたが、
その中でも枚数的に一番厳しかっただろうと思われるのが
今日の主役でございます。

My Friend Lonley / CYCLONE TEMPLE / 1994
cyclone temple.jpg
-シカゴ出身のZNOWHITEというスピードメタル バンドがありまして
'80年代中~後半にそこそこの活躍を見せました。
フロントの女性ボーカルがSENTINEL BEASTに移籍した後、
残ったメンバーで結成されたのがCYCLONE TEMPLEです。
メインソングライターであるギタリスト、Greg Fulton
(ZNOWHITE時代はIan Tafoyaと名乗っていましたが、同一人物です)は
相当の腕っこきで、抒情リフをザクザク刻む名人でありました。
しかも黒人(差別意図はありませんよ、念のため)ということで、
ちょっと珍しいバンドだったんです。

'91年に1stアルバムをリリース。
ちょうどこの時期にRelativity Records
(COMBATレーベルを母体としたディストリビューター)が
SMEに買われたので、SONYから国内盤も発売されました。
キングが紙ジャケで再発したのはこの1stです。
いや、実に良いアルバムですよ。

しかし、時期が悪かったんですね。
湾岸戦争で経済状態はジリ貧、国全体がどんより沈んだ雰囲気の所へ
西海岸はシアトルの陰気なバンド群が、ろくにギターソロも無いような曲を
ばんばんヒットさせ始めちゃった。
…補足しますが、僕はGREEN RIVERやMOTHER LOVE BONEを
ほぼリアルタイムで追いかけていました。別に嫌いじゃないです。
なんで売れたのかがいまいち理解できないってだけで。

結果SMEは早々にCOMBATレーベルを閉鎖、
CYCLONE TEMPLEを含む相当な数のバンドが路頭に迷う羽目になりました。

'93年、“Building Errors in the Machine”という6曲入りのミニアルバムを
たまたま輸入盤店で見つけた時は嬉しくもあり不安でもありました。
なにせオールドスクールなスラッシャー達が生き残りのために
続々とどんよりサウンドに宗旨替えしていた時代です。

このバンドについては楽曲の方向性に変化はなかったものの
新加入のボーカルがちょっとナニな感じで、正直ちょっと辛かった。
“Law of Relativity”なんつう恨み節ソングも入っていて、
そういうことするなよ…
と哀しくなった記憶があります。

で、その翌年に発表されたのが本作です。
ボーカルがまたもや替わっていますが、これが大正解。
1枚目で歌っていたBrian Trochに近い雰囲気で、歌メロがちゃんと追えている。
“Building ...”の6曲が全て再録されているのですが、
殆ど別の曲に聴こえるくらいです。

まさに黒い抒情派の面目躍如といった感じで
哀愁漂うシュレッド リフが決まりまくる好アルバムに仕上がっています。
…時代には思いっきり無視されちゃいましたけれど…。

以降、バンドの消息は途絶え
Greg Fultonの名前も聞こえなくなってしまいました。
もったいない話ですよ、ほんと。

一応amazonのマーケットプレイスに在庫があるみたいなので
貼っておきますが、各出品者の値付けがちょっと無茶だと思います。
まずは1stを聴いてみて、物凄く気にいったなら…、ってところでしょうか。
My Friends Lonely

My Friends Lonely




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コメント 2

sgwr1

ituneにて。これはやられました。
僕的「金の泡沫」に認定です。
by sgwr1 (2010-06-12 04:07) 

ターこう

>sgwr1
おー、ゴールデンバブルでました。
しかしituneてえのも、なんでもあるんですねぇ。
by ターこう (2010-06-12 10:57) 

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