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分水嶺からの下り坂的アルバム [泡沫盤]

Animal Grace / APRIL WINE / 1984
野獣の叫び+1(紙ジャケット仕様)

野獣の叫び+1(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: CD


SAMSONの“Don't Get Mad Get Even”と並んで
レンタルレコード屋メタルコーナーの肥やしとして思い浮かぶアルバム。
いやもう本当に、只の一人も借りていないんじゃないかってくらい
全く人気無かったよなぁ。
まぁなにしろジャケットからして全然メタルじゃないし、
売り文句としてやたらとプッシュされるトリプルギターも
別にそんなにピンと来なかったし。

モンスターズ オブ ロックの初回('80)に出演したことで
我が国でも知名度を上げ
翌'81年のアルバム“The Nature of the Beast”が
キャリアのハイライトとなりました、
…ってことで大体間違いはないと思います。
バンド自体は'69年にカナダで結成されており、
'70年代中後半には単発の中ヒットが幾つかあったようですが
日本での注目度はほぼ皆無であったと思います。

そんな感じでありましたから
僕もこのバンドをリアルタイムでは殆ど聴いていません。
'16年にUMJがCapitol Records期の5タイトルを紙ジャケで再発した時に
初めて買ったものの、最近まで部屋の隅に積んであったという(苦笑)。

-で、ちゃんと聴いてみたらこれが全然良かったですよ、という話です。
ロッケンロールベースのハードロックを基本としつつ
時代に即したサウンドを取り入れてコマーシャルにも耐えうる高品質。
キャッチーな歌メロやコーラスワークも良く練られていて、
いやコレいいバンドじゃん。
しかし我が国のハードロックファンが好んだ様式からは
やはりやや距離があり、当時はなかなか評価が難しかったであろうことも
容易に想像できます。

これを要するにR&R由来、トリプルギター、産業ロックフレーバー
ということで、僕の脳味噌は瞬時にAPRIL WINEをBLUE OYSTER CULTと
紐付けたのであります。特に本作については'80年代のBOCに近く、
うん、そりゃ日本じゃ人気出ないよなぁ。
逆にあの頃のBOCが好物だという方々には
このバンドも堪らなく良い筈です。


※映像、何故か音盤よりピッチが低いです。

ふむ、時代的には同郷Aldo Novaを彷彿とさせる部分もありますね。
プロデューサーは…なんとMike Stoneですか。超売れ線狙いじゃん。
うーむ、こりゃ満を持しての1枚だったんだなぁ。
結果は残念なことになっちゃいましたが。

まぁしかし、僕はこのCD買って良かったです。
実際、この先もちょいちょい聴くと思います。

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燻し銀ブリティッシュロック2018 [新譜]

One of a Kind / DON AIREY / 2018
ONE OF A KIND

ONE OF A KIND

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EARM
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: CD


ドラマーが交代、ギターもRob HarrisからSimon MacBride
(前作にも一部参加していましたが)に替わっています。
そして相変わらずCarl Sentanceの声や節回しは
若かりし頃のIan Gillanっぽくて、これがなんというか、
聴いていてちょっと複雑な気分になります(笑)。

しかし進取の意気に溢れた
'70年代の古き良きブリティッシュロックを
体現できるミュージシャンは今や絶滅危惧種です。
Don Aireyがその位置に立っているのはちょっと意外な気もしますが
(もっとジャズとか、そっち方面に行きそうな印象があったので)、
こういう人は大事にしないとイカンと思うのですよ。
特にアルバム3曲目“One of a Kind”から
6曲目“Running Free”の流れは実に素晴らしく、
これぞ英国産の醍醐味!と膝を打ちまくりの僕であります。

本作は全般に曲の出来が大変良く、いやこれ何気に傑作だぞ。
この、地味~で渋~い耳触りが堪らんわ。



おまけ盤のカバー4曲(ライブ)については、
僕はあんまり言うことは無いです。
お楽しみはこれもなのじゃ(おっ、みなもと太郎!)って
感じですかね。



Rogue Angels / ROBIN GEORGE / 2018
Rogue Angels

Rogue Angels

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: CD


本作はドラムをCharlie Morganに頼った以外
全部自分で演奏したそうで、
そりゃあ当然ソロ名義ってことになりますわな。
前作について僕が、もうこの人は新曲書く気ないんでしょ、
と書いた('16年5月27日エントリー)からではありますまいが
“Go Down Fighting”以外は
全部新しい曲のようでちょっと驚きました。

ブルースベースの、やや泥臭いハードロックに
キャッチーなサビが乗るスタイルは
(特に我が国では)一般受けからほど遠いものですが、
しかしこの独特な味わいは一度はまると癖になるのです。

そしてテンポアップしてビートの効いたアレンジとなった
“Go Down Fighting”は本作のハイライトと言って差し支えなく、
勿論Ted Nugentがカバーした際のアレンジとも全く違うので
それぞれを聴き較べるのも楽しい1曲です。



イギリスものを2枚書いてやや分量物足りず。ぐぬぬ…。
しかし他国のヤツを混ぜたくないので今日はこれでお終いです。

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ブツ切れ細切れ [音楽雑記]

うーん、梅雨の湿気は腰に来るなぁ。

-あ、いやー、ハイ。3週間ほどサボりました。
ここのところ結構な数のアルバムについて発売日がズレ込んだり
荷物の到着が遅れたりして僕の機嫌は余りよろしくないのです。
バラバラと1枚づつ届くHIGH ROLLER盤のDESTRUCTIONを聴いて
余計凶暴な気分になったりして(苦笑)。



で、まずは悪口からなので何のことかは書きませんけれども。
…刃物のような鋭利さや鈍器の如き重さはまるで無く、
ただひたすらに温~いルサンチマンが垂れ流されるだけなので
僕ぁ大層ガッカリしたのです。
しかし、界隈の大物と呼ばれる人たちが
大物らしい貫録を見せつけたのだけはさすがだと思いましたよ、ええ。



CENTURY MEDIAからのCORONER再発は先日の3枚に続いてちゃんと
“Mental Vortex”('91)と“Grin”('93)も出るそうで、
これはめでたしめでたしです。

ROADRUNNERは遅まきながらやっとSEPULTURAの“Arise”('91)を
DX盤で再発しますが、いや“Beneath the Remains”('89)も
一緒に出せよ、と文句も垂れて。



House of Doom / CANDLEMASS / 2018
HOUSE OF DOOM

HOUSE OF DOOM

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: NAPAL
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: CD


オンラインカジノのスロットマシン用に書かれた曲を
メインにしたEPということで、
その辺の経緯は正直全く分かりません。



しかしこれヨーロピアンドゥームメタルの理想を体現したような
物凄い曲だよねぇ。
なんだかんだ、やっぱり本家本元はモノが違うよな。

前作“Death Thy Lover”('16)に続き
本作も4曲入りEPなので“Psalms for the Dead”('12)が
ラストアルバムだという宣言にいまだ嘘はないのですけれども(笑)。
数年毎にちびちび小出しにするのはもう止めにして
60分一本勝負でいいんじゃないかと思いますが、
その辺どうなんでしょうねぇ。
Leif Edlingはやっぱり拘っているのかなぁ?
周りは皆、今更どうでもいいと思っているでしょうに。

…などと書いていたら、んー、
なんかどうやら秋にアルバムが出るみたいなことが
上掲映像の説明欄に書いてありますな。
遂にMats Levenの歌うCANDLEMASSのアルバムが!
なかなかに感慨深いことよ。



えーと、GHOST新譜についてはもう暫く聴いてみます。
今更あんまり書くことは無い気もしていますが。



そして月末リリースの、



↑たった1年で新譜が出ちゃうという恐ろしい勢いのこちらも
もう僕如きがどうこう言わなくても…って感じだし。



あー、そういえばここのところあんまりプログレ聴いてないな。

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珍にして妙 [泡沫盤]

Ella USA / Ella / 1994
ellusell.jpg



マレーシアのロックの女王だそうです。現在も現役のようです。
恐らく当地での人気は相当高いと推測されます。
どういうアレかは良く分かりませんが
本作は先日Universal Music Sdn. Bhd.(マレーシア)によって
リマスター、ボーナストラックを2曲追加して再発されました。

うん、で、お前なんでこんなん聴いてんの?と問われれば、
本作のプロデューサーが山本恭司だと知ったからであります。
'94年と言えばWILD FLAGでの活動が煮詰まっていた頃ですが、
へぇ、こんなこともやっていたんですねぇ、と。

今回このCDを購入するに当たってクレジットを読み解くのに
ジャウィ文字で表記されていたら完全にアウトだなぁ…と
思っていましたがラテン文字だったので助かりました。
今はこれが当たり前なのかも知れませんが
なにしろマレーシア盤のCDなんて初めて手にするもので。
楽曲毎の演奏者についても詳細に記されていたのは嬉しかったです。

-結論、このアルバム面白いよ。
山本はアルバム全12曲中10曲の作/編曲に絡み
(うち単独での作曲は6曲)、勿論ギター演奏も。
全般にはしっとり系バラードからVOW WOWっぽいハードロックまで
バラエティに富みつつ、ロックアルバムとして
ちゃんと成立していると思います。

そしてこのアルバムには
山本恭司の他にもギタリストが演奏に参加しています。
クレジットによればMichael Thompsonですと…



わー、実に懐かしいじゃありませんか。
最近はあんまり名前を聞かなくなったけれど…と思って
ちょっと調べてみたらとんでもない、
今やジャズ、フュージョン界隈でバリバリご活躍中でした。

更に、今般再発のボーナストラックが実に興味深いのです。
アルバム収録曲のインストゥルメンタル版なのですが、
カラオケというほど安っぽいアレではなくて
ボーカルトラックをギターに置き換えたもの、というのが正確かと。
山本恭司とMichael Thompsonがそれぞれ1曲づつ
リードを取っていますが、コレが相当良いのです。
どうやら本作リリースと同年に企画盤としてリリースされた
インスト盤があるようで、この2曲はそこからの抜粋みたいです。
…そっちも出してくれませんかね…。



ベタなマイナーハードロックは↑1曲だけなので
ご興味を持たれた方はこれを一つの判断材料にしては如何かと。
勿論他の楽曲でも山本恭司らしいギター(音色、フレーズ共に)は
たくさん聴けますがね。

いずれにせよネタ盤と呼ぶにはレベルの高すぎる1枚で、
少なくとも僕は相当楽しく聴きました。
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ただただ待ち遠しい [音楽雑記]

ちょっとサボった感。積極的に書きたいことがほぼ無かったので。
そして前回エントリーの終わりはなんかイヤな感じでしたが
特にその種明かしもしないまま普通に別の話を始めます。



Fact and Fiction The Definitive Edition / TWELFTH NIGHT
Fact And Fiction - The Definitive Edition

Fact And Fiction - The Definitive Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: F2 / Festival Music
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: CD


いよいよリリースが近づいてまいりました。
間違いなく今年前半の最重要再発タイトルです。
一通り全部聴いてからなんか書けたらいいなと思っています。
各ディスクの収録内容についても概ね明らかになっていますが
全部書くのが面倒なのでここには記しません。
ただ、3枚目が周辺ミュージシャンによるカバー集だと言うことで
じゃあこれ↓について書いておくのも悪くないかも知れないと思い。

Mannerisms -A Celebration of the Music of Geoff Mann / VARIOUS / 1994
gmtmann.jpg



Geoff Mannの没後、
やはり周辺のミュージシャン達が故人のキャリアを辿ったアルバム。
タイトルを安易に“Tribute”としなかった拘りは素晴らしいと思います。

…以下、収録された全曲について簡単に記しましょうか。

Sob Stories / EH!
EH! GEOFF MANN BANDからGeoff Mannが居なくなってしまったからEH!、
というのは分かりやすくも悲しい名前です。
このトラックで代わりに歌ったのは
IQ復帰直後(当時)のPeter Nicholls。
元曲はTHE BOND名義で'88年にリリースされたアルバム
“Prints of Peace”より。
実にGeoff Mannらしいメロディの曲ですが、
(歌い手として全くベクトルの違う)Peter Nichollsが
存外フィットしていてかなり良いんだなこれが。

What in the World / PALLAS
現在Alan Reedの良き相棒として活躍するMike Stobbieが
PALLASのメンバーとして録音した(恐らく)唯一のトラック。
しかし“Beat The Drum”で本格的に活動を再開するのが'98年ですから
この当時PALLASはほぼ休眠状態だったと推測されます。
曲はA GEOFF MANN BANDの'90年作“Loud Symbols”に収録。
ガッチガチなシンフォニックロックアレンジで
実にPALLASらしいポンプサウンドに仕上がっているのが凄いのだ。

Apathetic and Here, I... / IQ
'92年、ソロ作“Second Chants”(1月19日エントリー)収録曲。
元々アコースティックな小曲を
7分半(頭3分は思わせぶりなイントロですが)に拡大解釈した
Mike HolmesとMartin Orfordの手腕に脱帽。
そしてここでもPeter Nichollsの歌が光るのです。
これは白眉のカバーであると断言しておきます。

The Ceiling Speaks / GALAHAD
打って変わってほぼ完コピスタイル。
ちゃんと“Live and Let Live”('84)の演奏を
踏襲しようとしているのは微笑ましい(残念ながら太鼓がやや力量不足)。
まぁGALAHADが1stアルバム“Nothing is Written”をリリースしたのは
'91年ですからまだ若手も若手時代。
なので余り厳しいことは言うますまい。

Certainly / MARC CATLEY & PALEY'S WATCH
このMarc Catleyという人が良く分からないのです。
MARC CATLEY & GEOFF MANN名義で活動していたことは
間違いないのですが(1月19日エントリー)、
Geoff Mannが亡くなって以降はほぼ行方が分からない。
本作と同じ'94年にPALEY'S WATCHのアルバムが
出ていますが(未聴)やはりそれっきり、って感じで。
-ともあれ。THE BONDの“Won by One ”('87)収録曲を
長閑なブリティッシュフォーク(フルート入り)仕立てで、
しかし女性ボーカルに曲のキーが合っていないので
些か悲惨なことになっています。

Down Here / FLAP
またもやIQ絡み。エンジニアやグラフィックデザイナーなどの裏方を
Peter Nichollsが率いての単発プロジェクトと推察されます。
EH! GEOFF MANN BANDの“Ministry of the Interior”('91)収録曲は
典型的なポンプアレンジに比較的馴染み易い曲なので
すんなりと耳に入りつつ意外性には乏しいかと。

His Love / EDEN BURNING
本作においては最も謎なトラック。
EDEN BURNINGは'90年代に活動したクリスチャンフォークバンドだそうで、
しかしGeoff Mannとの接点が今一つ見えてこないのです。
Geoff Mannは生前司祭に任命されていたりするので
そっち絡みであろうことはなんとなく想像できるものの、
なんかよく分かんねぇのでちょっと気持ち悪いです。
これもTHE BONDの“Won by One ”('87)からの選曲。
上記MARC CATLEY & PALEY'S WATCHと同路線ですが
完成度は勿論、推して知るべしです。

Human Being / PENDRAGON
“The Window of Life”('93)でペロっと一皮剥けたPENDRAGONが
その溢れる自信でもって真正面から取り組んだ渾身のカバー。
前にも書きましたが僕はNick Barrettの歌がちょっと苦手で、
しかしそれでもこれはとても良いと思います。
あー、オリジナルは言わずもがな、“Fact and Fiction”収録曲です。

Never Mind / JADIS
A GEOFF MANN BAND“Loud Symbols”('90)より。
IQと並ぶベストトラック。
結果どちらもMartin Orfordってことになりますな。
落ち着いた歌モノへのアレンジがとても巧く、
若かりしGary Chandlerのボーカルが見事に映えます
(歪みギターは些かやんちゃですが-苦笑)。

Piccadilly Square / TWELFTH NIGHT
TWELFTH NIGHT脱退後すぐ、ソロ名義でリリースした
“I May Sing Grace”('84)の冒頭を飾った曲。
このカバーで歌うのは勿論Andy Searsです。
Andy Searsのスタイルはこの曲に合っているので
大変良いカバーになっていると思います。
TWELFTH NIGHTがVirgin / Charismaから
セルフタイトルアルバムをリリースしたのが'86年。
この曲はそれ以来久々のお目見えでありましたが、
結局その後バンドとしての新作は出ず
'10年にワンタイムの再結成ライブを行ったのみというのは
実に寂しい限りです。

Love Song / CLIVE NOLAN & ALAN REED
Clive NolanとAlan Reedですよ?
選んだ曲が“Love Song”ですよ!?
そんなもん思いっきり大仰、華美なアレンジで
こってり歌い上げるに決まってるじゃないですか(笑)。
いや、本当にこの人達は聴き手の期待を裏切りません。

以上、楽曲としては11曲。
加えてGeoff Mannの肉声が2トラック。
一言でまとめれば
非常に高品質なカバーアルバムということになります。



“Fact and Fiction The Definitive Edition”のDisc 3に
本作から収録されるのはPENDRAGONのみということで、
まぁ僕は別にそれで構いませんが。



↑とのデュエットで再び“Love Song”を取り上げるAlan Reedは
やっぱりみっちり歌い上げちゃうんだろうか?とか考えると
今からニヤニヤしちゃう僕であります。

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いい加減中身と無関係なタイトルはやめようかなぁ [音楽雑記]

GWのまとめをしつこく続けます。

メタル方面は旧譜の再発盤や中古ばかりで、
あれ、オレなんか新しいヤツ買ったっけ?と考えてみても
UNIVERSEとBLITZKRIEGくらいしか思い出せません。
UNIVERSEは期待通り大変素晴らしいアルバムでした。
あ、あとMINDWARSの“Do Unto Others”も買ったな。
書くことは殆ど無いですけれど。
専任の歌い手を入れればもっとカッコよくなりそうだよなぁ、
ってのは本作(3枚目)に限った話でもないし。

一方の旧譜、SAMSON紫箱(3月20日エントリー)については…
いやー、さすがにSAMSON関連の話題はもう止めておこうかと思います。

後は中古で嬉しい発掘が2枚ほど。

Arrival / RAIL / 1980
railarr.jpg



'17年8月21日エントリーに続いてこちらも手に入りました。
MTVのコンテストで優勝した曲、“Hello”を含む
デビューアルバムに加えてオマケが7曲。



概ねの印象は変らず
高品質な産業ロック寄りのアメリカンハードですね。
ボーナストラックのうち前身のRAIL&CO.時代に書かれたと思しき曲では
もう少し乱暴な部分も聴こえてきますが、
それでもアレンジが隅々まで行き届いているので
全般に品が良いというか下卑ていないというか。
しかしこの上品さは聴き手の好悪を別けただろうなぁ。
正直'80年代のメタルとしてはやや無理目の線ですもの。
鑑賞型正調のオールドスクールとして
今だからこそ素直に良い!と言い切れるのですが。



Official Bootleg / TORME / 1987
trmoffboo.jpg



僕は基本Philip Lewisが余り好きではないので
TORMEについては消極的な態度をとり続ける者ですが、
それでも一昨年“Back To Babylon”('85)が
紙ジャケになったと聞けば即飛びつきましたし
更に遡って“Die Pretty Die Young”('87)が
'02年に再発された際は嬉しさに小躍りしたのも事実であります。

このライブ盤はオリジナル以降再発が一度もなく、
入手難度は年々上がっていました故
ここいらで手を打っておかないとそろそろヤバいかも知れないと、
そんな風に考えた次第でございます。

RAILと並べて聴いてしまったので
こちらの演奏の荒いことといったらまぁ(笑)。
しかしBernie Tormeの調子はすこぶる良く
これはもしかしたらなかなかの名演なのではないかと。
今更なにを、と言われてしまえばそれまでですが。

どこか奇特なところが“Back With the Boys”('85)を
CD化してくれないかなぁ、
というのが僕の長年の希望でありましたが
今日以降本作のリマスター再発もリストに加えておきます。



ざっくりこんな感じで。
一番良かったのはここにはちょっと書きづらい、
Top Gearから出たアレなのですが、まぁやっぱりちょっと、
うん、大っぴらにはねぇ…と、我ながら勿体ぶった終わり方。
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5月の雨は気分が滅入る [音楽雑記]

GWの収穫(プログレ方面)については
前回作文で大体満足してしまい、以下は完全なる蛇足ですが
短いながら一応書きかけたのでアップしてしまおうかと。



Living the Future / ANYONE'S DAUGHTER / 2018
LIVING THE FUTURE

LIVING THE FUTURE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: INAK
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: CD


その名に負うところが余りに大きいのか、
21世紀に入っての再編成があまり芳しい評判を得られていないのは
大変不幸なことです。まぁ“Piktors Verwandlungen”('81)を
期待すれば当然そうなるのでしょうけれど、
じゃあ“Neue Sterne”('83)は無視してもいいのか?って話です。
いや、確かに僕のWALKMANにも
頭4枚しか入れていないという事実はありつつ…。

ちょっと乱暴な話ですが、'01年以降のANYONE'S DAUGHTERは
MIKE + THE MECHANICSとASIA(Wetton,Downes)の
近場に居ると理解すれば良いと思うのです。
総じて完成度は高いし、本作においても通底するところは変わりません。
新任の歌い手がややリキんだ節を回す場面に些かの違和感はありますが、
それでも歌モノとして磨き上げられた楽曲群は充分魅力的です。

…あー、“Voodooh Chile”の変なカバーは
マジで要らなかったけどね(苦笑)。

他、イタリアもの1枚、ドイツ産2枚、東欧出身2枚のアルバムについては
特に書きたいことが思い浮かばなかったので割愛します。



ついでに。

Ecce Rock / MEDITERRANEA / 1981
Ecce Rock

Ecce Rock

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ams Italy
  • 発売日: 2013/03/22
  • メディア: CD


今更どうした?って感じですが
僕これ今の今まで聴いたことがなかったのです。
このジャケットはキングのユーロピアン・ロック・コレクションで
リリースされた際日本で差し替えられたものだそうで、
そんなことも全然知りませんでした。

EELA CRAIGの“Virgin Oiland”(1月30日エントリー)と同様
他に優先すべきレコードがあって
購入のプライオリティが上げられない1枚だったということで、
僕以外にもそういう人は多かったみたいですね。

中身については他でも散々語られている通り
地中海音楽とロックのハイブリッドで、
Mauro Pagani程シリアスな感じがないので気軽に聴けます。
その分深みにはやや欠けますが、思っていたより全然面白かったです。



最後に、話は全然変わりますが3月13日のエントリーで
Anthony Philipsと東海林修が、なんて事をちょろっと書きましたら
先日その東海林修が亡くなってしまいました。
85歳とのことで…ってことはこの人がシンセサイザー音楽に
取り組んだのは40代の後半からだったんですね。
進取の意気に溢れた音楽家だったんだなぁ。
-個人の冥福を祈って、合掌。

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冷蔵庫が壊れた [新譜]

今年はこの手の出費が多くて、ほんと困っちゃうわー。



-ということで前回の続き。

Retrospections Volume III / JPL / 2018
jplrtspciii.jpg



2015年に出たNEMOの“Coma”('15年9月29日エントリー)を含めると
'14年以降は毎年何かしらリリースしているJean Pierre Louveton。
JPL名義で昨年出た“Le livre blanc”に続く本作は
蔵出し音源の編集盤(タイトルの通りこれが第3弾)です。
このシリーズはギタリストとしてのJean Pierre Louvetonが
好き放題に書いた曲を(過去曲の再録音も)放出している趣で、
各曲のベクトルは結構バラバラにとっ散らかっておりますが
何をやっても性根はロック!という一点において
やはり大変頑固な人であろうことが伺えます。



現在YouTubeには2曲紹介されていますが
こちらは僕の大好きなTHE AWFUL TRUTHみたいなボーカルワークが印象的です。

しかし本作一番の白眉はアルバム終盤、
8曲目に収められた“Ma Comete”という曲で
これは抒情派フレンチロックの名曲であると言い切って良いのではないかと。
いやマジでこの曲は相当凄いと思うのだ僕は。
終曲(9曲目)“Mes Heures Sombres”への流れも良くて、
寄せ集めの編集盤というのがちょっと信じられないくらい。
適当にふむふむ言いながら聴いていたらこの終わり際は大変印象的で、
いやもうこれは全く侮れない1枚であります。



Arca Progjet / ARCA PROGJET / 2018
apjapj.jpg



GW後半入手のうちの1枚。
これはなんつーか、してやられた感強し。
イタリア人がこの手の音楽をやるとこうなるのか、
と妙に納得しながら何度も聴いてしまうのです。



その安いライトセーバーみたいな
マイクスタンドは一体どこで買ったんだ?
という疑問もふつふつとする映像に乗っかってくるサウンドは
実に大仰な産業ロックスタイル。
あー、この歌メロはASIAの“Here Comes the Feeling”とほぼ一緒だなぁ…
なんて思っていると突如切れ込んでくるソプラノサックスが
聴き手を強引にジャズロック方面に引っ張り、
そうかと思えば直後にバスドラがドカドカ踏み鳴らされるという。

ななな、なんじゃろかコレは!?という当惑。

因みにこのサックスは客演のArturo Vitaleによるもので
ARTI & MESTIERIからはGigi Venegoniも本作に参加、
更にはやたらと'80年代臭いポップチューンで
Mauro Paganiのバイオリンが流れ出すに至って混沌は遂に極まります。

おもしれーじゃねぇかこの野郎(笑)。

特段新しいことは全くやっていないのに
近年稀に見る個性派であることに疑問の余地はなく、
この路線を変えることなく後2枚くらいアルバム作ったら
とんでもないモノが出来そうな気がします。
いや、僕は割と本気でそう思っています。
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昨日と今日は普通に仕事 [新譜]

GW前半、予定より多数のCDを仕入れてしまい
しかし買ってしまったものは仕方がないので(?)全部聴きました。
非常に印象的なアルバムが幾つかあって
後半もこの調子でいきたい(まだ増やすつもり)ところです。
因みに僕の部屋は随分前から完全に破たんしています。
床面積がねぇ…どんどん狭くなっていくんだよねぇ(苦笑)。



-さて。

まずは聴き手が理想とするイタリアンロックを
非常に高いレベルで体現した1枚から。

Arrivederci sogni / LA DOTTRINA DEGLI OPPOSTI / 2018
Arrivederci Sogni

Arrivederci Sogni

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Fading
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: CD


概ね泰然としたテンポが全体を支配する中
粗密の妙に優れたアレンジでもって抒情的なメロディをだだ漏らす様子は
各専門店の叩き文句に書かれている先達の系譜を正しく継ぐもので、
うーん、こりゃたまんねぇな!と思わず口を衝く素晴らしさです。

LA COSCIENZA DI ZENOに居た鍵盤奏者が始めたプロジェクトだそうで、
本作の参加メンバーは恐らく周辺の互助会的人脈に頼ったものでしょう。
特にIL TEMPIO DELLE CLESSIDREのボーカルが聴かせるミドルトーンは
大変に味わい深く、訥々と呟くように歌う場面では
ちょっとAlberto Radiusっぽい感じもあってこれが実に良いんだな。

プロジェクトの名前こそやや捻くれているものの
(正確には分かりませんが英語だと
Doctrine in Oppositionってところでしょうか?)、
これは伝統的にして典型的なイタリアンプログレそのものということで
間違いありません。他に届いたアルバムを差し置いて
3回繰り返して聴いちゃうくらい僕は気に入ってしまいました。
いやー物凄く良いよ、このアルバム。



続いてイギリスもの。



全然嫌いじゃないけれど
でもやっぱり僕は2.0にアップグレードする前の方が好きだった気がします。
今作はちょっと今風に振れ過ぎた感が強いかなぁ、と。

22 Layers of Sunlight / ESP 2.0 / 2018
esp222los.jpg



前作(デビュー作)はメディアがCD-Rで、
我が家のCDプレイヤーと相性があんまり良くなかったので
そんなに回数を聴いていないのですが
もっと古臭い(貶している訳ではなく…ビンテージな、って書けば良い?)
「ロック感」みたいなものが感じられて、
更に客演のDavid Jacksonが加わることで
ちょっと面白い個性を創出していたと記憶しています。

然るに本作ではそうした偏屈な剛直さよりも
スムーズで完成度の高い英国モダンプログレ要素が
全般に勝っているように思いました。
アルバム中盤(4曲目)に配された
“Ride Through Reality”というインスト曲で
各楽器奏者としての「我」が小爆発する場面はあるものの、
僕としてはやや物足りない感じでありました。

これは恐らく創作活動を継続する中で色々と消化(昇華)されて
こうなったのだと思われ、それはちっとも悪いことではないのですが
面白味にはやや欠けちゃった気もするのですよ、
いやホント、ちょっとだけですけれど。

Tony Loweのボーカル(地声とファルセットを往来する節回しとか)が
なんだかEric Woolfsonっぽく聴こえたりもして、
その辺り前作とはまた違った独自性の萌芽も見え隠れするので
この先も楽しみなバンドであることに間違いはなく、
多分次のアルバムが出てから本作を振り返ることで
正しい感想にたどり着けるんじゃないかと、
そんなことを考えた僕であります。



続きを書くのが面倒臭くなってきたのでとりあえず今日はここまでで。

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なんと申しましょうか [新譜]

正直に申し上げますとネタ切れであります。
弾は新旧併せてちょいちょい補充されているものの
ここに書くようなアレでもないかなぁ…なんてのばかりで。



-と、言い訳ばかりしてても仕方がないので



むくつけき髭面どもが繰り出す泣きメロの極致。
これ、発掘盤とかではなくて
先日リリースされたばかりの新譜(EP)です。
うーん、とんでもねぇなコレは(笑)。
おぉ!?って声出してのけぞっちゃったよ僕は。
この、男泣きに泣きまくった末のずたぼろ感みたいなのは
ちょっと凄いよね。

加えてこの人達の特徴として、全部が全部、いちいち物凄くくどい。
もう少し具体的には曲がやたらと長いの。
なんたって上掲曲の6分半がEP収録の3曲の中で一番短いという有様で、
昨年リリースのデビューアルバムにしても
全7曲のうち8分台の曲が3曲もありますからねぇ。
で、それ等がどれもこれも高い整合性でもって
違和感なく聴けちゃうあたり、
もしかしてこのバンド只者じゃないのでは?と思わせる訳ですよ。

楽曲の求めに応じてキーボードを導入することに全く躊躇しないのも
僕的高感度の高いところですが、この点はライブになると
ちょっと物足りない感じがしてしまうかも知れません。

良く見りゃ弦楽器陣は全員多弦だし、
演奏面では案外小賢しいインプットが散見(聴)されますが
そうした諸々をすべて呑み込んでしまう圧倒的抒情性こそが
このバンド最大の魅力でありましょう。

ここのところイギリスから結構面白いバンドが
ちょいちょい出てきているのですが、
そうした中にあってこの人達は頭抜けて良いと思います。
DREAM TROLLって名前は(TROLLのOにウムラウトを付けるお約束も含めて)
ちょっとナニな気もしますが、
それでも覚えておいた方が良いバンドだと確信します。

The Witch's Curse / DREAM TROLL / 2018
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